はーぷさぷらい徒然日記

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zoom RSS カリフォルニアキングスネーク “ラベンダー”

<<   作成日時 : 2015/10/13 22:56   >>

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California King Snake “(J. D. Strain?) Lavender” Japan C.B. ♀

久々にカリフォルニアキングスネーク(Lampropeltis getula californiae)をば。

今回は個人的カリキンbPモルフ、ラベンダーでございます。

この手合いのT+アルビノ/ハイポメラニスティックは、カリキンのモルフん中で最もややこしいと言いますか、悩ましい分野であったりしますが、このパステル調の紫色や茶色の地色と、黄色または白色のパターンの組み合わせは、何だかんだで最強ですね、やっぱし。特に(J. D. ストレイン)ラベンダーのパステルパープル+パステルイエローは、毎度毎度このセリフで申し訳ないんですけど、実際に成体を見て欲しいなと。クラシカルでポピュラーな品種だし、幼体はそれなりに流通するんで、今更そんなにフューチャーされるコトも少ないですが、しっかり仕上げられたラベンダーの成体はマジで綺麗ですから!!!

で、今回の個体

コイツは懇意にしていただいてるお客様が殖やした個体で、親は典型的なロサンゼルス(標準的な地図記載に準拠)系スッキリバンドのラベンダーなのに、何故かこのようなスクランブルバンデッド風なのが出てきたそうなんです。

スクランブルバンデッドっていうのは、ニューポートビーチ系モルフの1つで、こんな感じにエッジがザギザギっとした太めのバンドが入るヤツのコトを呼ぶんですが、それがスッキリバンドの両親、しかもジェネリックで単にラベンダーとして輸入された個体から出てきたのが面白いですね。ラベンダーっちゃ、ほとんどがロカどころかストレインすら無視ブッチギリで流通してるじゃないですか。しかも、コイツの親はバンドの形状と表現型優先で、別々にピックアップされたペアな訳ですよ。そっからこうやって、ロス近郊モルフ群を代表するようなニューポートのバリエーションが出てくる…オリジンの血の執念みたいなのを感じません?

キープした個体は更にニューポート風味というか、ニューポートストライプ/アベラントっぽいって言ってましたからね、すげぇよなぁ、ロサンゼルスの血(笑)。

「カリキンはサンディエゴだけじゃねぇぞ!」みたいな。

画像
California King Snake “(J. D. Strain?) Lavender” Japan C.B. ♀

で、ロカとかストレインの話が出たついでに!

ラベンダーにはJ. D.(Jack Dyer)とJ. R.(John Ruiz)の2系統がいますよって昔から言われてきたじゃないですか。でも、この2系統が“同じ”なのか“違う”のかに関しては、これまでホント曖昧で…というか、先述のように、流通する時はどちらも単にラベンダーとされちゃって、その個体がどちらの(いや、現在だと“どの”だな)血統に由来するのか分からないコトがほとんどでしょ。一応、HUBBS (2009)が刊行されて、J. D. ストレインはロサンゼルスのラ・ハブラ・ハイツ(La Habra Heights)で採集された“アルビノ”、J. R. ストレインは同じくロサンゼルスのアゴウラヒルズ(Agoura Hills)で採集されたペアに由来するコトが説明された訳ですが(まぁ、ラベンダーが共にロサンゼルスに由来することは、それまでも有名な話だったんですけど)、そこでも「だから、結局この2系統は同じなの?違うの?」ってのは明確にされなかった。

いや、J. D. ストレインの作出過程にJohn Ruizから購入したアルビノなんかが関わっていたことから、結局ラベンダーには1系統しか存在しないって話もありましたね。ボクもそれを聞いて以降、“某所のラベンダー”以外は、一まとめに考えてたし。

っつーかさ、“某所のラベンダー”はコンボにオリジナル性を持たせるような名前付けてるくせに、オリジンを明確にしない…って、話がズレた。

この辺は、また別の機会にでも。

とにかく、そんな感じで、ラベンダーの系統については、本国アメリカでも様々に言われてきたんですが、ここにきて、PADIRA (2011-2015)によって両者の違いにそれなりの結論がもたらされました。

曰く

「J. D. ストレインとJ. R. ストレインは遺伝的に別モノで、J. R. ストレインはよりハイポメラニスティックな表現型となる」とのコトだそうです。





う、うん、とりあえず、遺伝的に違うのは確定なのね。

でも、単体で区別するのって、やっぱし難しくね?

まぁ、今回の個体に関しては、両親共にパステルパープルにパステルイエローの模様だから、J. D. ストレインで間違いなさそうですけど…これさぁ、ちゃんと分けようよ、ラベンダー。

一応PADIRA (2011-2015) では、J. R. ストレインに関して、採集者の名前を取って、コーウィンハイポメラニスティック(Corwin Hypomelanistic)とするって提案してるけど、ハイポにしたってB.E.B.を始め、いくつかの系統があるから、コレもどうなんだろ?

ってか、ヒドイ場合、ハイポがラベンダーとして流通するコトもあるし…。

とりあえず、この辺にこだわりたい方は、個体の出所だけでもしっかり調べるコトをオススメします。


【参考文献】
BRIGGS, P. and S. McKEOWN (1995): Natural and Captive-Selected Color Phases of California Kingsnakes. The Vivarium 6(4); 26-29, 44-46.

HUBBS, B. (2009): Common Kingsnakes. A Natural History of Lampropeltis getula. 412pp.

PADIRA, R. (2011-2015): Southern California Kingsnakes.; http://southerncaliforniakingsnakes.weebly.com/

PERLOWIN, D. (1992): The General Care and Maintenance of common Kingsnake. 71pp.


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コメント(5件)

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ブログの末尾にリファレンスって あーた。上方漫才だったら よしなさい ってつっこまれまずぜ。
やはり三つ編み様はどっか大学に席おいて、DNAいじれる体制つくって蛇の血統把握できるようにしたら 日常のモヤモヤ感が払拭されんじゃないかと。
それにしても Y先生のカメの話も三つ編み様の記事も 内容がむずかしくてついていけん。
今回の話は、アレだ・・。「ママもおねえちゃんも巨乳なのにどうして私だけこんなに貧乳なの?私はうちの子じゃないの?」「たしか ひぃひぃおばあちゃんが貧乳だったらしいぞ。安心しろ!おまえは間違いなくパパとママの子だ。」・・ってそんな話?
アカジムグリパパ
2015/10/15 16:06
>アカジムグリパパさん
三つ編み様って……何かビミョ〜に浸透しつつあるんですね、この呼び名。

え〜、そうすか?偉そうに講釈垂れるなら、リファレンスで情報ソースの客観性と確実性を提示するのは基本じゃないすか??? って、ボクの記事の内容、基本的には難しくないですよ。ここ数号のヤツは論文の和訳みたいな感じだったから、アレですけど、基本は難しくないですって。というか、某むしとか某バーダーとかに較べたら、クリーパーってまだ内容ソフトな感じじゃないですか?

で、この例え、ボクにどう対処しろと(笑)。

フォローするのであれば、「いや、実はパパのひいおばあちゃんもひんぬーでな、それが代を経てオマエに…」って感じ?

研究職…嫌いじゃないんですけど、ソッチにドップリっていうのはチョッと。でも、PhDとか肩書だけは欲しいですね(笑)。
G!!
2015/10/16 19:12
初めまして♪
時々、拝見させて頂いています♪カリキンも奥が深いと言いますか勉強になりました♪
我が家もコーン中心に30くらい蛇は飼育してますが、コーンだけでも繁殖に掛け合わせ悩みますが、色々と試しチャレンジしてみるのも好きでコーンの本も購入しまして、勉強になりました♪
今年アルビノジャングル×コーンアネリ試してみましたが、孵化した子はジャングル&ウルトラジャングルでした
アルビノ系が出るかと思いましたが出なく、キングの血が入ると違ってくるのかなぁ〜と(笑)勝手に思ってます
ラットスネークmixとコーンも試してみましたが色々とパターン変えて結果をみてみたい♪と思ってます♪
蛇中心に爬虫類、小動物、犬&猫、鳥と色々と飼育してますが、また時々、勉強がてら拝見させて頂きます♪
アニマル
2015/10/19 02:44
>アニマルさん
初めまして、コメント有難うございます。

ハイブリッドは「ちゃんとハイブリッドであるコト」を明記して楽しめれば、ホントに面白い分野だと思います。ボクも以前は2ウェイ、3ウェイは元より、4ウェイや5ウェイのハイブリッドなんかも扱っていましたからね。ただ、この辺があまり広く流通しちゃうと……どうしても扱う人間のモラルに頼らざる得なくなる分野なので、最近はあまり積極的にやらなくなっちゃいました。

カリフォルニアキングとコーンのアルビノは対立形質なので(グレートプレインは違います)、アルビノ同士を掛ければ、F1に普通にアルビノが出てきます。アルビノジャングルとアネリのコーンで交配したとのコトですが、出てきた子供のモルフからして、親のアネリがヘテロウルトラだったんだと思います。そして、この場合、出てきた子供はウルトラではなくウルトラメルなのかなと。

ボクの都合とヤル気(笑)によって更新が不定期となるブログですが、これからも覗いてもらえればと思います!
G!!
2015/10/19 22:03
コメントどうも有り難うございました♪
私もハイブリッド作りはモラルが大切だと思います(^_^)
実際にイベントでラットスネーク×コーンのハイブリッド買いましたが親のラットスネーク種類不明です(笑)
私は、趣味で飼育&繁殖している為(笑)
繁殖したベビー残す子を決めたら他は爬虫類仲間さん&友達に差し上げてしまいますが♪
一応ハイブリッドは差し上げる際に♂♀親をお伝えしてハイブリッド理解して頂いてます(^_^)
ハイブリッドも好き嫌い分かれますので微妙なのですが(笑)

今年は♀ラットスネークmix×♂コーン(ファイア)も試して結果アルビノ5オケッティぽいの2出まして、アルビノがウルトラぽいのとクリームシクルぽいので残し育て成長みてみます♪
爬虫類は蛇、トカゲ、亀、両生類から虫類まで周りから変人(笑)扱いされますが、とりあえず気になったら飼育してみる♪精神ですが、今後共、ホームページ拝見とコメントさせて頂くかと思いますが、宜しくお願い致します(^_^)
アニマル
2015/10/21 03:24

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