はーぷさぷらい徒然日記

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zoom RSS ボールパイソン “ハイポザンティック & シブリング”

<<   作成日時 : 2015/11/20 21:42   >>

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Ball Python “Hypoxanthic” Herp. Supply C.B. ♀ <参考個体>

ほんじゃま、巷で言う所の“単なるシングルモルフ”ではありますが、ボールパイソン(Python regius)のハイポザンティックとチョッと変わったシブリングについて、ダラダラと書き連ねていきたいと思います。

あ、多分かなり長くなるハズなんで、興味の無い方は読み飛ばし可で(笑)。

因みに、なんかシブリングっていうと、最近は共優性/優性品種と同腹のノーマル形質だけを指すと思ってらっしゃる方もいるみたいなんですが、シブリングってのは広く兄弟のコトを指す単語なので、優性だろうが劣性だろうが、更に言えば、ノーマル表現だろうがモルフ表現だろうが、兄弟であればシブリングと表現しても別に間違いではありません。何回か「劣性品種のヘテロなのにシブリングってどういうコトですか?」というご質問をいただいたので、一応参考までに。

で、ハイポザンティック

モルフには「アモルフ」と「ハイポモルフ」ってのがあるんですが(「ハイパーモルフ」については今回省略しますね)、両者をざっくり説明すると、「アモルフ」ってのはア×××の×××の部分が示す形質が欠失するモルフで、例えばアメラニスティックだったら、ア以下のメラニスティックの部分が示す色、つまり黒色色素が欠失する変異を表します。ボールだとアメラニスティックは単にアルビノと呼ばれるので、黄色が無くなるアザンティックの方が馴染みがあるでしょうか。この場合も、ア以下のザンティック、つまり黄色色素が欠失しますよね。

それに対して、「ハイポモルフ」ってのは、ハイポ×××の×××の部分が示す形質、この発現が抑制されるモルフで、ボールでいうとハイポメラニスティック=ゴーストなんかがお馴染みですよね。これも「アモルフ」同様、ハイポ以下のメラニスティック、黒色色素の発現が抑制されると。

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Ball Python “Hypoxanthic” Herp. Supply C.B. ♀ <参考個体>

そして、今回ここにアップするハイポザンティックも、そんな「ハイポモルフ」の一種で、ハイポ以下のザンティック、つまり黄色色素の発現が抑制されたモルフです。

頭部の禿パッチも含め、体色から黄色の発色が少なくなるため、模様部はこんな感じでオリーブグリーンになります。グリーンと言いつつ、なかなか“日本人に認識されるレベルで緑色っぽい”モルフが意外にいない中、この色はかなり魅力的だと思うんですけど…いかがすか?

しっかし、コイツがハッチした時は、正直ビビリましたね。

だって、こんな色の個体なんて、出てくる/こないの前に、前例もない訳でしょ。 もう、「うわぁ…色素がちゃんと定着する前に出てきちゃったのかなぁ」って、本気で思いましたもん。でも、孵卵温度や孵化日数に問題は無いし、途中で加水した訳でも無い。ってか、黄色に関しては結構早い段階で定着するようなので、こんだけしっかりした状態で出てきたのに色が定着してない訳がないハズ!とか考えてたら、同日中に他の卵から“シブリング”やアルビノが普通に顔を出して、「アレ!? これって、もしかしてスゴイのヒットしちゃったんじゃない?」と。

前からやたらに“引き”が強いなぁとは思ってたんですが、これは流石にゾワッとしました。

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Ball Python “Orange Colored Sibling Poss. Hets for Albino, Hypoxanthic” Herp. Supply C.B. ♂

で、やたらにオレンジ色が強いシブリング

コイツは「とんぶり2015」でも展示した今年の子供。

ハイポザンティックと同じ時期に生まれたシブとアルビノは培養基の厚さと卵の置き方が悪かったのか、発生段階における後天的な背骨の奇形で、ファーストシェッドを終えて暫く後に死んじゃったんですよ。なので、ちゃんとしたシブはコイツが初めて。

でも、コレって、ホントに何にもないまっさらのノーマルなのかなぁ?

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Ball Python “Orange Colored Sibling Poss. Hets for Albino, Hypoxanthic” Herp. Supply C.B. ♂

いや、出方からするとね、この表現型が“ノーマル”に当たるんですよ。

ですけど、この妙に強い発色といい、模様のエッジに現れる鱗1枚単位の色ムラ・色抜けといい、これがアフリカから輸入されたモノであれば、確実に「要検証案件」ですよねぇ。

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Ball Python “Orange Colored Sibling Poss. Hets for Albino, Hypoxanthic” Herp. Supply C.B. ♂

お腹はこんな感じ

こう見ると、ますます要検証案件なんですが…ハイポザンティックもお腹は似てるから、コレが何かしらのマーカーになってるとは限らないのかなぁ。

でも、“気になる”パターンしてるでしょ!?

因みに、オレンジ色の強さもかなり影響力強くてですね、先にも少し触れたシブリングのアルビノなんかも、卵の中にいる状態で

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Ball Python “Albino Poss. Het. for Hypoxanthic” Herp. Suply C.B. <参考個体>

こんな感じ

パッと見、ラベンダーアルビノっていう(笑)。

しかも、このアルビノ、ファーストシェッドが終わったら、コントラストがもっとバキバキになって、アルビノブラックパステルみたいなコントラストになったんですよ。

なので、オレンジ色の発色に関しては、子供の代にかなり強く影響してるんでしょう。

しかし、黄色が減る色彩変異の兄弟にオレンジ色が強く発色するって、チョッと皮肉というか、面白いですよね。

でまぁ、こうなると皆さんが気になるのが両親の形質だと思うんですが、コレ、両親を見たら、ますます訳分からなくなりますよ。

ってか、完全にボク、嘘つきだろうなぁ…だって

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Ball Python “Labyrinth Type Hets. for Albino, Hypoxanthic” U.S.A. C.B. ♂ <種親参考個体>

コレがお父さん


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Ball Python “Labyrinth Type Hets. for Albino, Hypoxanthic” U.S.A. C.B. ♀ <種親参考個体>

そんでもって、コッチがお母さんですもん

いや、ホントですよ。

この2頭に関する詳細をお話すると、コイツラは兄弟で、ラビリンスタイプの模様など、全くの同形質で遺伝性が強く疑われたこと、ポシブルヘテロアルビノというギャンブル性があって面白そうだったことから入手しました。頭の色抜けやブラウンアウトの仕方なんかにもかなりの“違和感”を感じましたしね。

しかも

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Ball Python “Labyrinth Type Hets. for Albino, Hypoxanthic” U.S.A. C.B. ♂ <種親参考個体>


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Ball Python “Labyrinth Type Hets. for Albino, Hypoxanthic” U.S.A. C.B. ♀ <種親参考個体>

腹面は胸から総排泄孔付近まで、ベタ〜ッとボールドなブラックのストライプが走る、これでもかってくらいのブラックベリー。

そりゃ、検証してみたくなるでしょ(笑)。

でも、ボクの予定としては、次世代で両親とソックリな模様の子供が産まれて、よしんばそれにアルビノがヒットすればイイなぁくらいだったんですよ。そうすれば、模様を活かしてモハベやブラックパステル、レッドアザンなんかを混ぜたり、「出るか?イエロージャケット」狙いで、ウチのオリジナルラインのレモンパステルと合わせたりとかで、シンプルに遊べるから。

そしたら、コレですもんね。

ハイポザンティックというとんでもないモノが出てきて、しかもアルビノがヒットして、更には“ノーマル”がやたらとオレンジ色…ってだけでなく、ブラックベリーだったお腹はプレインになり、ラビリンスパターンは影も形も無くなり、宇宙人は微妙なグラナイト斑に変化。

何だろ?この「お手軽なコトはさせないぞ!」感。

でも、まだまだこんだけのモノが出てくるんだから、ボールも奥が深すぎるよなぁ。ホントにコレ、細かな所にもこだわって面白さを追求したら限がないわ。


在庫や価格、発送/配達の可否など、ご質問はメール(herp.supply☆kbd.biglobe.ne.jp ※メール作成の際は☆を@に変えて下さい) または TEL(03-3317-5569)にてお気軽にお尋ね下さい。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
これはねぇ…実物を見れば見るほど…???でしたねぇ
あの卵はシブの卵でしたっけ?卵からしてアレでしたからねぇ
どうせなら卵の写真も掲載すればよろしかったのでは?
そしたら完全に『Go!!、ついに壊れたかか!?』と…ネタに出来たのになぁ(笑)

まっ、卵からして…なにもかもかもが???でせっかくの長文なのに、まるで説得力がない(笑)
でも、こんな個体が手元にあると、しばらーく楽しめちゃいますね♪
こんなヤツらに巡りあうから、このホビーは楽しい

これぞオレ得!!
I
2015/11/20 22:59
>Iさん
そう、あの恐竜の卵はシブのやつです(笑)。実は15p定規と比較した画像を撮影したんですが、どうも画像の整理をした時に削除しちゃったみたいで、見つからなかったんですよ…。アレは笑いましたよね。そして、双子が出てくるかと期待してたのを裏切り、見事な大きさのシブが1頭出てくるっていう。

え!? 説得力ないすか?

でも、チープな煽り文句や英語センス0の“ナンチャッテモルフネーム”はボクのスタイルではないですから、コレでイイと思います。ボールをちゃんと楽しめるホビイストの方々には伝わりますよ、きっと。実際、コイツラはIさんも仰るように、かな〜り楽しめますし。ハイポザンティックが劣性だし、オレンジ色の強いアルビノが取れたら、それはそれで、そのアルビノを使ってコンボとか、シブの検証や、その特徴を活かしたコンボとか…チョッと考えただけでも次から次に遊び方が浮かびますもん!

いや、まさにオレ得ですよ(笑)!!!
G!!
2015/11/21 16:11
わからん。3回読みなおして少し理解したけどわからん。
タームがはいってこない。
昔、爬虫類をはじめたてのおっさんがテヘロ テヘロと覚えたてのタームではしゃいでいたように、無邪気な心がないとタームが入ってこないに違いない。 三つ編様・・・私の取り組みは甘いですかね。

で? シブリングってのは、「あのコのおかげでクラスじゅうの男子がシブリングだぜ」 みたいな感じの理解でいいのでしょうか。あるいはソートマスター・ヤマトにはいきわかれたシブリング♀がいたけど気のせいだった・・・とか。なんとか。
わからん。
わからんが・・・そうやってみんなで検証する中で礎となったマウスやラットの数を考えるとすごい時代だなと思います。一般家庭の冷凍庫に冷凍マウスが・・・。
鼠魂碑 蟋蟀魂碑なんてのをクリーパー主催で建立すべきですな。毎年HBMの前に神主さんよんで慰霊祭をしてお神酒をいただきましょう。
シブラー
2015/11/23 11:01
>アカジムグリシブリングさん
新しいタームが入って来ないのは、ジ○イになった証拠すよ(笑)。

シブはホント単純に兄弟ってコトなんですが、共優性品種のように元々優性形質のヘテロの状態で形質が発現してるモノに関しては、ヘテロのヘテロって有り得ないじゃないですか。なので、そういう場合に、その形質を発現していないモノを呼び分けるため用いたのがシブリングという単語です。

あ、冷凍マウスに関しては、その通りですね。特にボクは元々「清潔な冷凍マウスをコンスタントに供給する」というコンセプトで集まったグループからこの業界に入っているので、特にそれは思います。今のマウスが1頭ずつバラけてジップロックに入ってる状態って、ウチが日本で初めて開始したんですが、ここ10年、15年でこの趣味を始めた方達はそんなコト知らないでしょうね。昔は冷凍マウスなんてなかなか置いてなかったし、あっても一塊にドチャっと入ってたのを引っぺがして売るって感じでしたもんね。ピンクを10頼んだら、10.5(笑)入ってたとか。

あとはラットを定着させるのにも苦労しました。今でこそ当たり前ですが、昔はラットは餌として劣るとか、ラットは臭くて食べないって普通に言われましたもん。

でも、確かに、マウスにしろ、コオロギにしろ、餌動物への感謝は忘れちゃいけないと思います。
G!!
2015/11/23 15:34
ジミイです。タームが入ってきません。
やっぱク〇〇トの話題投稿はNGだったようで(笑)
オブラートにつつんだのになぁ・・しかもあの的確な見解の数々。
残念だ(笑)。
マウスについては 歴史的記述としてどっかに書きこのしておいたほうがいいと思いますよ。私もついこの間 爬虫類はじめたばかりなので、知りませんでした。来年成人式なんで 会場で仲間たちにも教えておきます。
このまえ、動物嫌いのママがハチュ飼いの娘のマンションを訪ね、晩飯になにかつくっておいてあげようと思って冷凍庫をあけたら・・・って笑い話がありました。冷凍餃子だと思ったらしいですよ。パックの中で、きちんと並んでいたから。
三つ編様たちが歴史をつくらなければ餃子と間違われることもなかったんだろうなとと思うと・・・・
次にママが来院したらお話するネタができました。
あなたが餃子と間違えたのはこの人のせいです と写真を披露。
あら いい男じゃない とか言い出しそうだけど。
大西
2015/11/23 17:16
来年成人式? は!? 何言ってんすか(笑)!大体にして、この前始めたばっかの人じゃ、ジムグリやマンダリン殖やせませんよ。

しかし、冷凍ギョウザすか。じゃあ、昔のピンクマウス塊は冷凍ハンバーグですかね?でも、やっぱグチャっとしたマウスだと、アイスとかと一緒に冷凍庫入れたくないじゃないですか。なので、見た目も綺麗な方がイイよねってのもあったんですよ。ウチの場合、ファジーのLサイズまでは10頭単位で並べた後、真空パックにしてからジップ付きの袋に入れてましたから。でも、歴史的記述は大袈裟っすよ。大体にして、今マウス/ラット作ってないですし。それに、アメリカではもっと食品っぽいパッケージングで販売する所が当時出てきてたんで、個人的にはどうしてもソコと較べちゃうんですよね。そうすると、遊び心の部分で向こうに軍配が上がっちゃうなぁって。
G!!
2015/11/23 18:52

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