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zoom RSS 西アフリカ産ハコヨコクビガメの一種?

<<   作成日時 : 2017/07/26 22:55   >>

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画像
West African Mud Turtle “Pelusios sp. cf. castaneus ” W.C. ♀

※7/28 追加画像&追記あり

一体、キミは誰なんすか?

いやね、最初にオファー画像を見た時は、単純にクリイロハコヨコクビガメ(Pelusios castaneus )の色彩変異かと思ったんすよ。買い付けたアメリカのディーラーからの説明も「変な色のウェストアフリカンマッド(あ、ハコヨコも英名はマッドタートルなんすよ!)」だけだったし。でも、実際にモノが来て見てみると、「確かに変な色だけど、なんかクリイロにしては印象違くね?」って感じが…。

いや、確かに外部形態だけで検索表にかけると、ほぼほぼクリイロのレンジに収まるんですよ。

収まるんですけど

画像
West African Mud Turtle “Pelusios sp. cf. castaneus ” W.C. ♀

まず、頭が無斑じゃないですか。

そりゃクリイロでも、頭部の特徴的な細かな虫喰い模様が不鮮明なヤツとか少ないヤツとか普通にいますよ。でも、コイツラはその模様の痕跡すら無い。クリイロにいくつか知られる色彩変異ですら…まぁ、真性ルーシは流石に無斑だったけど…ほとんどのモノで多少なりとも模様の痕跡は見て取れるのに。

そして、頭部のフォルムもクリイロに較べると扁平で、吻端がシュッと突出してる。

画像
West African Mud Turtle W.C. ♂

参考までに、“普通のクリイロ”の画像をば。

ウチはいっつも「普通のがいないから、普通が分かんないよ」って常連さん達に言われるんで(笑)、今回は“普通のクリイロ”をお世話になってる問屋さんから買ってきました。

しかし…こうやって見ると、やっぱクリイロってイイカメだよなぁ、可愛くて。

って、そういうコトじゃないのか。

でも、その可愛さの所以たるコロンとした頭のフォルムとペシャった顔つき、この画像を見ていただければ今回のハコヨコとは何とな〜〜〜く違うのがお分かりいただけますよ…ね…?

画像
West African Mud Turtle “Pelusios sp. cf. castaneus ” W.C. ♂

コイツはオス

この画像の方がツンと尖った吻端の感じがお分かりいただけるかと思います。

あ、そうそう、そうなんですよ。今回はこの“変てこハコヨコクビガメ”がペアで揃ってるんですよ。確かに、オスは背甲の色がメスほど抜けてないんですが、それはまだ小さいってのもあるでしょうし、パープルグレーになった皮膚と模様の無いソリッドな頭部を見ていただければ、同形質なのはご理解いただけますよね!?

あと、コイツは先にアップしたクリイロと同じような大きさなんですが、クリイロの背甲が若いうちは下膨れなのに対し、このハコヨコは若いうちからオーバルというか、綺麗な長円形なのも特徴かなぁ。

と・は・い・え

ハコヨコは元々がお世辞にも人気のあるグループとは言えないんで、こんな話、大概の方にとっちゃ「どうでもイイわ!」って感じなんでしょうね。ってか、興味のある方から見ても、「こんなの普通にクリイロだよ…」って感じかな(笑)。

でも、ボクはやっぱ違和感を感じるんで、折角の機会だし色々書いてみました。

まぁでも、クリイロだったとしても綺麗で面白い色と形質だと思うんで、この辺に興味のある方は是非お問い合わせ下さい。最近はこの手合いの連中で、「遺伝子調べたら別種/別亜種でした」なんてコトも珍しくないんで、こういう違いにしっかり着目するのも面白いですよ。

因みに、その辺が気になる方は

FRITZ et al. (2011): Molecular Phylogeny of African Hinged and Helmeted Terrapins (Testudines: Pelomedusidae: Pelusios and Pelomedusa ). Zoologica Scripta 40 (2); 115-125.

とか

PETZOLD et al. (2014): A Revision of African Helmeted Terrapins (Testudines: Pelomedusidae: Pelomedusa ), with Descriptions of Six New Species. Zootaxa 3795 (5); 523-548.

とかに目を通してみるとイイんじゃないでしょうか。

画像
West African Mud Turtle “Pelusios sp. cf. castaneus ” W.C. ♀

って、腹甲の画像を載せるの忘れてたんで、追加しておきます、すいません。

これがないとパッと見、ウスグロ(P. subniger )やキバラ(P. castanoides )なんかの東アフリカ系の連中っぽく見えちゃいますもんね(まぁ、ウスグロにしてはヤツら特有の“コロッと感”が無いから、この辺を見慣れた方なら流石に混同するコトも無いんでしょうけど、一応というコトで…)。

色や模様、腹甲板−股甲板−肛甲板の形状、腹甲フォーミュラなんかは、ほぼクリイロのソレと変わりません。重箱の隅的なコトを言えば、前葉長がやや長い気もしますが、結局その辺も齢や個体による差の範疇なのかなと。


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