ギリシャイシガメ “東部型”

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West Caspian Pond Turtle W.C. ♂ <ペア販売のみ>

あ、まずお断りしておきますと、この“東部型”とか“東部個体群”ってのはボクが便宜的に付けた名称なんで、一般的な呼称じゃありません。

でも、分布域の東西である程度明確な色彩的差異があるのは確かですし、昔からこの手合いが好きな方はそうだと思うんですけど、やっぱリブラータ(Mauremys rivulata )って言われると分布域西部のクロアチアからギリシアにかけて見られる黒みが強くモノトーンなタイプ、いやゆる“バルカンポンドタートル”が思い浮かぶじゃないですか。それなら、これらのバリエーションに対して何らかの区別をした方がカスピイシガメ(Mauremys caspica )との違いや関係性も含め、シンプルに考えやすいかなって。

というか、実際にこのタイプの流通が多くなった頃、「コレってホントにカスピじゃなくてリブラータ?」って質問を複数の方から聞いたってのもあり、ボクはこんな感じで分けています。

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West Caspian Pond Turtle W.C. ♂ <ペア販売のみ>

でまぁ、そのリブラータの東部型

確かにパッと見はカスピ…というか、基亜種のヒガシカスピ(M. c. caspica )と似ていますよね。背甲や四肢、頸部の模様、体色など、背面から見たらホントにそっくり。特に幼体なんて、どちらも模様がハッキリしてるから、こりゃ混同するのも仕方無いでしょってレベル。

しかも、分布域も近接してるんで、シッパーすら混同してたりもするし…。

ところがこの両者、実は引っくり返してお腹側を見れば、一目瞭然なんすよね。

これは東部型、西部型関係無く、リブラータはブリッジも黒色に覆われるんですよ。それに対し、ヒガシカスピを含めたカスピ連中はブリッジがほぼ明色で、黒色はシームを縁取るように広がる程度っていう。

分かりやすいでしょ!?

って、昔から普通に言われてたコトだから、そんなにドヤッて説明するモンでも無いのか(笑)。

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West Caspian Pond Turtle W.C. ♂ <ペア販売のみ>

因みに、この東部型は西アジアの地中海周辺地域に見られ、今回の個体もシッパーはエジプトですが、原産国は政治や治安など諸々の状況も鑑みるにヨルダン辺りなのかなぁって思います。以前はヨルダンからこのタイプのチビが来てましたしね。

しかし、前の記事にも書きましたが、このサイズのワイルドなんて初めてみましたよ。いっつもチビかタバコの箱サイズの個体しか来ないから、飼い込みで大きくなったヤツ以外でここまでのモノは見ませんもん。

そして、綺麗でカッコイイ!

オスはペッタンコで、頸部や四肢だけでなく、頭部にもトライバル模様のようにストライプがビシッと入ってるでしょ。やっぱ、地中海系のイシガメと言えば、ストライプ模様が魅力じゃないすか。

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West Caspian Pond Turtle W.C. ♀ <ペア販売のみ>

メスはオスとは対照的

甲羅に厚みが出て、全体的に淡いオリーブグリーンに!

一瞬、ヤキ(Trachemys yaquia )やカリブ系スライダー(Trachemys spp.)のメスみたくも見えて、最初にこれだけ見せられてたら、チョッと種を判別するの戸惑ったかもしれません。それくらい、我々がイメージするリブラータやカスピとは違います。

どっちかてぇと、スペイン(M. leprosa )っぽいかな。

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West Caspian Pond Turtle W.C. ♀ <ペア販売のみ>

腹甲

やっぱしブリッジは黒いです。

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West Caspian Pond Turtle W.C. ♀ <ペア販売のみ>

顔はこんな感じ

ストライプが不鮮明になって、色も緑~黄色系になっているので、我々のイメージする“イシガメっぽさ”はメスの方があるかもしれませんね。

しかし、今回のペアは何と言っても大きさとボリューム感ですよ。日本でこのサイズの地中海系イシガメなんて滅多に見ませんから、それだけでかなりのインパクトがあると思います。でも、それでいて室内で扱えるサイズなのがまた嬉しいですね。

で、最後に飼育について

本種に限らず、広域分布種ってその種ってだけで飼育方法を一緒くたにされるコトが多いんですが、コイツラをバルカンポンド、つまり西部型の連中と同じに考えてると、時期によっては状態を崩すコトに繋がります。なので、その辺はお買い上げの際に押さえるべきポイントをキッチリ聞いて下さい。ただまぁ、人工にもバッチシ餌付いてるんで、この時期に導入してもらえば順調に飼育環境への馴致が出来ると思います。

あ、それと!!!

あと1頭、スペシャルな個体が来てるんで、それも撮影が終わり次第アップします。それまで我慢出来ない方は、是非とも週末にご来店下さい。


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